老人ホームの基礎知識

老人ホームの
基礎知識

老人ホームについて

老人ホームとは
老人ホームとは一般的に、要介護認定を受け、かつ自立生活が困難な高齢者が入所する施設を指す。日本の法律上、これに該当するものは、有料老人ホームと老人福祉施設とがある。
老人福祉施設
老人福祉施設(ろうじんふくししせつ)とは、老人福祉法(昭和38年法律第133号)を根拠として老人福祉を行う施設のことである。具体的には、老人デイサービスセンター、老人短期入所施設、養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、軽費老人ホーム、老人福祉センター、老人介護支援センターである。
そのなかで特別養護老人ホームとは
特養もしくは、介護老人福祉施設とも呼ばれ、社会福祉法人や地方自治体が運営する公的な施設です。入居可能な条件として、65歳以上で要介護3~5の認定を受けている必要が、常に介護が必要な状態で緊急性の高い方の入居が優先となっています。そのため入居町の方が非常に多く待機者数は約40万人とも言われています。
有料老人ホームとは
主に民間の企業によって運営されており、介護付・住宅型・健康型の3タイプがあります。概ね65歳以上で自立から要支援、要介護の方と幅広い方が入居できます。居室は基本的に個室となり、プライバシーが守られています。提供される介護サービスには、入浴、排せつ、食事の介護、食事の提供などが含まれる。老人の福祉を図るため、その心身の健康保持及び生活の安定のために必要な措置として設けられている制度である。ちなみに、老人福祉法上、「老人」の定義はない。

有料老人ホームの種別

介護付有料老人ホーム(一般型特定施設入居者生活介護)
介護等のサービスが付いた高齢者向けの居住施設であり、介護が必要となっても、当該有料老人ホームが提供する特定施設入居者生活介護を利用しながら当該有料老人ホームの居室で生活を継続することが可能である。介護サービスは有料老人ホームの職員が提供することとなっており、特定施設入居者生活介護の指定を受けていない有料老人ホームについては介護付と表示することはできない。
介護付有料老人ホーム(外部サービス利用型特定施設入居者生活介護)
介護等のサービスが付いた高齢者向けの居住施設であり、介護が必要となっても、当該有料老人ホームが提供する特定施設入居者生活介護を利用しながら当該有料老人ホームの居室で生活を継続することが可能である。有料老人ホームの職員が安否確認や計画作成等を実施し、介護サービスは委託先の介護サービス事業所が提供する。特定施設入居者生活介護の指定を受けていない有料老人ホームについては介護付と表示することはできない。
住宅型有料老人ホーム
生活支援等のサービスが付いた高齢者向けの居住施設であり、介護が必要となった場合、入居者自身の選択により、地域の訪問介護等の介護サービスを利用しながら当該有料老人ホームの居室での生活を継続することが可能である。要介護度が重度になった場合、特定施設入居者生活介護より介護保険費用がかかるとされている。
健康型有料老人ホーム
食事等のサービスが付いた高齢者向けの居住施設であるが、介護が必要となった場合には、契約を解除し退去しなければならない。全国的にも数は非常に少ない。
特定有料老人ホーム
老人福祉法第29条に規定する有料老人ホームであって
(1)医療法に規定する病院、老人福祉法に規定する養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、軽費老人ホーム又は介護保険法に規定する介護老人保健施設に隣接した場所に設置するもの。
(2)定員が50人未満のもの。
(3)利用料が比較的低廉であり、かつ、入居者からは原則として利用料以外の金品を徴収しないもの、
の要件をすべて満たすもの。独立行政法人福祉医療機構から融資の対象となる。

有料老人ホームで受けられるサービス

住居サービス
ホームの建物全体をバリアフリーにしたり、入居者各自の居住スペースを用意したり、入居者の方々が住みやすいように工夫しています。居住スペースや食事スペース、トイレ等をバリアフリーにしてあり、車いすが必要な場合でも建物内を自由に移動できるように工夫がされています。
介護サービス
介護保険で受けられるサービスを介護サービスと言います。健やかな毎日を過ごしていただけるように、介護スタッフが24時間体制で見守り、食事・入浴・排せつの介護からオムツ交換等、身体的サービスを受けることが出来ます。
リハビリテーション機能訓練
個別のプログラムによる機能訓練や生活リハビリを通じて、心身機能の保持と向上を図っていきます。
食事サービス
1日に必要な3食からおやつまで、配膳下膳はもちろん、食事の介助サービスも受けることが可能です。栄養バランスを考慮して、献立から調理まで専任の管理栄養士・調理スタッフが一貫して取り組んでいます。季節を感じられる旬の食材を使ったり、お身体の状態に合わせて、ミキサー食や刻み食にも対応しています。
生活全般的なサービス
日常生活に必要な家事全般のサポートに対応。お着替えの洗濯や日用品の買い物。役所への手続きなどをご入居者様に代わって行います。
生活相談
日常の暮らしのことはもとより、介護保険や年金に関する関係機関の紹介など、専門の生活相談員がいつでもお答えします。
レクリエーション
遊びと機能回復を兼ねたレクリエーションを企画。四季の行事や工作、ゲーム、歌など多彩な内容でメリハリのある生活を演出します。